霊界と現世で使える財産

私たちは、死から逃げる事は出来ません。

死は、私たちにとって、恐怖でもあるでしょう。
この世でまだやりたいことが沢山あった、皆と会えなくなる、もう美味しいものを食べられなくなる、せっかく貯めていたお金を手放す事になる、マイホームを建てたばかりなのに…と、
色々な現世への心残りを、容赦なく切り離し、永遠の闇に葬られるようなイメージがあるかと思います。
そうです。
私たちは、死をもって、今世における全てのものを手放さねばなりません。
ですが、本当に死は悲しいものなのでしょうか。
元々、私たちは魂の修行として、現世に生まれております。
私たちは個々、1人1人が集まり、1つの世界を作っております。
そして、各々が魂の修行を行い、全体レベルで、魂の質を、世界をより良いものに、するために転生を続けております。
人の人生は、宇宙規模で言えば、一瞬でしかありません。
人は魂、霊体になっている時は、色々な事が見え、分かり、死にませんから、怖いものはありません。
ですが、生を受けましたら、その一瞬の間に、不自由な生活の中、色々な試練を与えられ、魂を磨いてまいります。
そして、その修行での成果が得られたら、霊界に戻った際に、霊界において出世が出来ます。
死後、計り知れない程の長い時間を、私達は霊界で過ごす訳ですが、地獄か天国に分かれるものの、天国は、細かな階級に分かれております。
私達はその階級を上がるため、出世するために、何度も生まれ変わり、死を迎える時は、出世しに戻るための瞬間であります。
ですが、通常私達は生まれてくる時は前世の記憶がありません。そのため、霊界に戻った後の事、また次生まれ変わった時の事は、想定出来なければ信じることも出来ず、死は恐怖、寂しいものでしかないのです。
本来は、少しの間離れてしまうけれど、また会えるからね、なのです。
余談ですが、魂の学びは、ソウルメイトといい、共に学ぶもの達もある程度決まっております。
そのため、次生まれ変わった時も、会える事もあるのです。
同じように親子として生まれたり、また、友達になっていたり、一人一人の事情により、その再会の仕方は様々です。
直接会えなくても、前世で姉妹だった相手が、自分の知人の知り合いだった、という事もあるのです。
また、早くに亡くなってしまう方もいます。
毎回早くに亡くなってしまう方もいれば、今世は早く亡くなってしまった、という方もおります。
皆、決まった宿命、運命の中で、自分なりの選択をし、学びを得ていきます。
宿命は、生を受ける時点で、修行に出る時点で決まっております。
ですが、運命とは、与えられた環境、宿命の中でどう動いていくかという軌跡であり、ある程度定まってはいるものの、動かす事が出来ます。
寿命等の命に関する事は、運命ではなく、宿命、決められた期限というものがあります。迎えがまいりますため、こればかりは、霊能者も、その人個人の意思も、全く無効です。動かしてはいけないものになります。
さて、本題に戻りますが、私達は今、文明が発達した世界に居ります。機械化が進み、宇宙に進出するような開発も進んでおります。核の開発も進んでおり、エネルギー開発や、作物、文化、様々な繁栄を続けてまいりました。
ですが、いくら繁栄を続けた所で、どの物質、財産、文明も、この世界を抜けて、霊界に向かう際の通行料にはなりません。
私達は、嫌でもこれらを手放さなければなりません。
この世界にあるもので、価値あるとされるものは、どれも霊界には持ち出せないのです。
そんな中、死後においても持ち出せるもの、通行料とは何かというと、愛になります。
愛を育むことで、愛のエネルギーが生まれ、魂自体が強いパワーを伴い、霊界へ戻ります。
そうすると、魂が出世をし、次もまた人間として生まれてこれるでしょう。
魂は皆平等にありますが、どうしたら虫に生まれるのだろう、犬になるのだろう、と不思議かとは思いますが、虫や動物は、まだまだ魂の修行の場数が足りない者達なのです。
人間になっている者達は、それまで何度も修行を積んで来た者達が多いです。
(ですが、例えば悪さをした者、生きている間に人を苦しめたものは、来世でまた虫、植物に逆戻り、ということもあります。地獄の遣いとして、人間になって生まれてくる事もまたあります。)
また、貴方が生みだした愛が子孫という形となり、後世に続いていきます。愛を持って子を育てれば、愛を持った子供が育ち、更にその愛が受け継がれていきます。
本来宇宙は、プラスのエネルギーで溢れる事が当然な世界でありました。
愛、と聞いた途端、嘘くさい、引いてしまう、下らない、宗教じみている、ただの美談に過ぎないと感じる方は、既に心が現代の闇に蝕まれてしまっております。
愛とは、非常に強いエネルギーであり、愛を持って、霊界に還り、更なる魂の繁栄を遂げて、更に高い次元を目指し、転生を続けるのが、私たちの本来のあるべき姿でした。
ですが、私達は知恵をつけ、物質を生み出し、愛という、心を豊かにする、魂の向上をやめてしまったのです。
人々は、魂の予定には無かった、欲という感情を膨らまします。そこで、争いが起こり、支配、服従関係が生まれ、差別があり、破壊があり、その先には、破滅があります。
どんなに欲を持ち、何かを現世で行った所で、死後の世界には何も持ち出せないにも関わらず、現世が本番と思ってしまい、私達は魂の向上を忘れ、カルマを生み出し、現世に心残りをしては、成仏できずに他者を苦しめたり、地獄に落ちるものも居りましたり、愛の大切さは世代を重ねる毎に、薄れていきます。
私達は、過去に何度も、この地球を、人類を、生命体全てを滅ぼしかねない状況に陥ってまいりました。
そのたびに、リセットという形で、何もかもを無にして、生命体を一からやり直しております。
物質世界の破壊です。
それらが、記憶の欠片となり、人々の頭の片隅に残っておりますから、伝説のような、スピリチュアルの世界でのみ話されている世界、大陸、文明等が存在し、記憶があるものが、半ばおとぎ話のような、神話のような話として、語り継いでおります。
ノアの方舟も、有名な話です。
ひょっとしたら、今世の私たちは、リセットをせずに済むかも知れません。
今、世界は核問題に緊迫し、日本国内においても、様々な課題がございます。
様々なところで、様々な働きがあることでしょう。それは、全ての方が知る事はありませんが、結果として、良い方向に行くことを、皆が願っていることでしょう。
一方で、一人ひとりに出来る大切な事は、自身の意識をしっかりと持つこと、悪い波長に流されない事です。
愛とは、大切な感情です。愛を持つことで、確かな目を養う事も出来、その他のアクションも良い方向に進むことが多いです。
実際、ダメな時はなにをやってもダメですよね。
もちろん、悲しい時は悲しみにふけっても良いです。
ですが、いつまでもマイナスな気持ちを持ち、負けてしまう事は、私たちの魂の成長には繋がりません。
魂の成長は、私たちに与えられた、唯一のミッションです。
そのミッションは、投げ出す事が出来ません。そして、クリアした方が、自分たちも幸せに、より良いものとなっていけるのです。
現代の世界は、あまりにもマイナスな感情、パワーが大きく、今にも覆い尽くされそうになっております。
今私たちに出来ることは、
無いものを嘆くのではなく、あるものを喜ぶ
今ある自分の幸せは何か、考えてみる事が大切です。
そして、明日を生きるため、この先の世界を良くするためには、自分の傍にある幸せを守る事、そして、ギブアンドギブで、愛を与えることが大切になります。
愛が、霊界でも使える、唯一の財産になります。
一人ひとりの方が幸せを感じること、幸せになる事は、本当は、凄く大切な事なのです。